積極的に活用する
AIは業務の質と速度を高める道具です。文書作成、リサーチ、アイデア出し、コーディングなど、使える場面では積極的に活用してください。
【会社名】 / Generative AI Guidelines / 2026
安全に、賢く、AIを業務に活かすために。
本ガイドラインは、生成AIを業務で活用する際の基本ルールを定めたものです。
制限ではなく、安心して使うための「交通ルール」です。
AIを「使わない」のではなく、「正しく使う」ためのガイドラインです。
本ガイドラインは、【会社名】における生成AI(ChatGPT、Gemini、Claude、Copilot等)の業務利用に関する基本ルールを定めます。 AIの活用を推進しつつ、情報漏洩・著作権侵害・誤情報拡散などのリスクを適切に管理することが目的です。
AIは業務の質と速度を高める道具です。文書作成、リサーチ、アイデア出し、コーディングなど、使える場面では積極的に活用してください。
AIには情報漏洩・ハルシネーション(もっともらしい嘘)・著作権侵害などのリスクがあります。リスクを理解した上で、ルールに沿って使ってください。
AI技術は急速に進化します。最新の活用方法やリスクをキャッチアップし、自分のスキルを磨き続けてください。
誰が・何を・どのツールで — ガイドラインの対象を明確にします。
本ガイドラインは、【会社名】の業務に従事する全ての方に適用されます。
| 対象 | 適用 |
|---|---|
| 正社員 | 適用 |
| 契約社員・嘱託社員 | 適用 |
| 派遣スタッフ | 適用 |
| 業務委託・フリーランス | 適用(委託契約に本ガイドラインの遵守を含める) |
| インターン・アルバイト | 適用 |
業務で使用するAIツールは、会社が承認したもののみです。個人契約のツールに業務データを入力しないでください。
| ツール | ステータス | 備考 |
|---|---|---|
| 【承認済ツール名】(例: ChatGPT Enterprise) | 承認 | 会社契約。入力データはモデル学習に使用されない |
| 【承認済ツール名】(例: Microsoft Copilot for Microsoft 365) | 承認 | M365テナント内で動作。データは社外に出ない |
| 個人アカウントのChatGPT(無料版含む) | 禁止 | 入力データがモデル学習に使用される可能性あり |
| 未承認のAIツール全般 | 禁止 | 利用希望の場合は【情報管理責任者】に申請 |
「これは入れて大丈夫?」と迷ったら、入れない。
以下の5カテゴリに該当する情報は、AIツールに入力しないでください。たとえ会社承認済のツールであっても、これらの情報は原則として入力禁止です。
顧客・従業員の氏名、電話番号、メールアドレス、住所、マイナンバー、社員番号、人事評価、給与情報、健康情報など。
未公開の財務データ、利益率、価格戦略、技術ノウハウ、ソースコード、パスワード、APIキー、認証情報、事業戦略、製品ロードマップなど。
NDA(秘密保持契約)対象の情報、取引先の契約条件、契約書全文、顧客リスト、仕入先リストなど。
差別的・ハラスメント的な内容の生成、誹謗中傷、違法行為の指示、ライセンスなしの著作物の入力など。
未発表のプレスリリース、取締役会議事録、経営会議資料、内部監査結果、人事異動の未公表情報など。
AIは自信満々に嘘をつきます。最終チェックは必ず人間が行ってください。
生成AIは、存在しない事実・データ・引用を、あたかも本当のことのように出力することがあります。 これを「ハルシネーション」と呼びます。AIが自信満々に答えていても、その内容が正しいとは限りません。
AI出力にも著作権リスクがあります。特に外部公開時は注意してください。
他者の著作物(書籍、記事、画像等)をそのままAIに入力して加工・要約することは、著作権法上のリスクがあります。 引用の範囲を超える大量の著作物入力は避けてください。
AIの出力が、学習データに含まれる著作物と類似する可能性があります。 外部公開するコンテンツは、既存の著作物と類似していないか確認してください。
| 利用シーン | ルール |
|---|---|
| 社内文書(報告書、議事録、メモ等) | AI活用OK。自己確認の上で利用可 |
| 社内プレゼン資料 | AI活用OK。データの正確性は自己確認 |
| 社外送付文書(メール、提案書等) | AI活用OK。上長確認を推奨 |
| Webサイト・SNS等の公開コンテンツ | AI活用OK。ただし【広報担当/上長】の承認が必要 |
| 契約書・法的文書 | AI参考OK。ただし最終版は必ず法務確認 |
| AI生成画像の商用利用 | 【情報管理責任者】に事前相談 |
日常業務でAIを活かせるシーン。まずはここから始めてみてください。
メールの下書き、議事録の要約、報告書のドラフト作成、文章の校正・推敲。「ゼロから書く」より「AIの下書きを直す」方が速い。
市場調査の初期リサーチ、競合情報の整理、データの傾向分析、情報の構造化・分類。ただし事実確認は必須。
ブレインストーミング、企画の構成案、キャッチコピーの候補出し、問題解決のアプローチ検討。壁打ち相手として最適。
プログラミング補助、コードレビュー、バグの原因調査、技術的な概念の説明。開発スピードが大幅に向上します。
文書の翻訳、ローカライズ、外国語メールの下書き、専門用語の翻訳確認。ニュアンス確認は人間が行う。
新しい概念の理解、ベストプラクティスの確認、業界知識のキャッチアップ。「先生」として聞くと効率的。
報告したこと自体は評価されます。隠すことが最大のリスクです。
顧客名や機密情報をうっかりAIに入力してしまった。個人のChatGPTに業務データを貼ってしまった。
AIが生成した誤った数値や事実を確認せずに顧客に送ってしまった。存在しない法律を引用した文書を公開してしまった。
AI技術は急速に進化します。学び続けることが最大のリスク管理です。
| 研修 | 対象 | 頻度 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 導入研修 | 全社員(新入社員含む) | 入社時 / ガイドライン初回施行時 | 本ガイドラインの説明、ハンズオン体験 |
| 年次アップデート研修 | 全社員 | 年1回 | 最新AIツール紹介、リスク事例共有、ガイドライン改定点 |
| スキルアップ研修 | 希望者 | 随時 | プロンプトエンジニアリング、業務別活用ワークショップ |
故意と過失で対応が異なります。重要なのは隠さず報告すること。
| レベル | 内容 | 対応 |
|---|---|---|
| レベル1: 注意 | 過失による軽微な違反(例: うっかり個人名を入力したが、すぐに報告) | 口頭注意 + 再発防止の確認 |
| レベル2: 警告 | 繰り返しの違反、または報告の遅延 | 書面警告 + 追加研修の受講 |
| レベル3: 処分 | 故意の機密情報漏洩、悪意ある利用 | 就業規則に基づく懲戒処分 |
AI技術の進化に合わせて、ガイドラインも定期的に見直します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 改定責任者 | 【情報管理責任者】 |
| 定期見直し | 半年に1回を目安(4月・10月) |
| 臨時改定 | 重大インシデント発生時、法改正時、新ツール導入時 |
| 周知方法 | 改定時に全社員にメール + 研修で説明 |
| 版管理 | 版番号 + 施行日で管理(例: v1.1 / 2026-10-01) |
| 版 | 施行日 | 主な変更点 |
|---|---|---|
| v1.0 | 【YYYY-MM-DD】 | 初版策定 |
迷ったらこのリストを確認。印刷してデスクに貼っておくと便利です。
みんなが気になるポイントをまとめました。
Q. 個人のChatGPTアカウントを業務で使っていい?
A. いいえ。個人アカウント(無料版・個人Plus)では、入力データがモデルの学習に使用される可能性があります。業務データは必ず会社承認済のツールで扱ってください。
Q. AIで作った文章をそのまま顧客にメールで送っていい?
A. そのまま送るのはNGです。AIの出力は「下書き」として使い、事実関係・表現・トーンを確認してから送付してください。社外文書は上長確認を推奨します。
Q. 「A社との契約金額」のような情報を入れて分析させたいのですが?
A. 具体的な社名や金額は避けてください。「取引先X」「約○○万円」のように匿名化・丸めた値にすれば活用できます。「もし月額100万円の契約があった場合」のように仮説ベースにするのも有効です。
Q. AIに作らせた画像を提案資料に使っていい?
A. 社内資料であれば問題ありません。外部公開する場合は、著作権侵害のリスクがあるため、【情報管理責任者】に事前相談してください。AI生成画像であることを明示することを推奨します。
Q. うっかり顧客名を入力してしまいました。どうすれば?
A. すぐに上長に報告してください。企業向けAIツール(Enterprise版等)では、入力データは学習に使用されないため、大きなリスクにはならないケースが多いです。ただし報告は必須です。報告したこと自体が評価されます。
Q. AIを使って書いた文書に「AI生成」と書く必要がある?
A. 社内文書では不要です。外部公開コンテンツ(ブログ、プレスリリース等)については、会社の方針に従ってください。内容に責任を持つのはAIではなく、作成者(あなた)です。
Q. 新しいAIツールを試してみたいのですが?
A. 【情報管理責任者】に利用申請を提出してください。セキュリティ審査の上、承認されれば利用可能になります。個人の判断で未承認ツールに業務データを入力しないでください。
Q. 議事録の要約にAIを使っていい?
A. 会社承認済のツールであればOKです。ただし、議事録に含まれる個人名・機密情報は、入力前に匿名化するか、機密度に応じて判断してください。
本ガイドラインの策定にあたり参照した主要な法令・指針。
| 名称 | 発行元 | 概要 |
|---|---|---|
| AI事業者ガイドライン(第1.2版) | 経済産業省・総務省(2026年3月) | AI開発者・提供者・利用者が遵守すべきリスクベースの指針 |
| 行政向け生成AI調達・利活用ガイドライン | デジタル庁(2025年5月) | 政府機関向けだが、民間企業のガバナンス構築にも参考になる |
| 個人情報の保護に関する法律(APPI) | 個人情報保護委員会 | 個人情報の適正な取得・利用・管理に関する法律 |
| 不正競争防止法 | 経済産業省 | 営業秘密の保護に関する規定。AIへの入力が秘密管理措置の喪失になりうる |
| 著作権法 | 文化庁 | AI学習と著作権、AI生成物の著作権に関する法的枠組み |